「熟成肉(ドライエイジングビーフ)」安全性懸念問題に関する公開質問状

https://www.fswatch.org/?p=835からの引用です 2018年の記事ですが 本ブログ管理者も同様の思考があり賛同すべき事項、並びに広く周知・拡散をさせたいと思いましたので掲載します。


厚生労働大臣 加藤勝信様

食の安全・市民ホットライン

食の安全・監視市民委員会

代表 神山美智子


「熟成肉(ドライエイジングビーフ)」安全性懸念問題に関する公開質問状

 食の安全・監視市民委員会は、食の安全問題を調査し、政府や事業者等に様々な意見・要望等を行うことを目的として、2003年に設立された市民団体です。また、2010年からは、食の不具合情報の情報収集機関である「食の安全・市民ホットライン」を展開しております。

食の安全・市民ホットラインを運営する食の安全・監視市民委員会(以下、当会)に対して、消費者から、「一部報道による」熟成肉の安全性の懸念を訴える通報がありました。一部報道のニュースソースとみられる東京都の資料などを分析しました当会としては、いわゆる熟成肉(ドライエイジングの製法で作られた食肉:ドライエイジングビーフ)のJAS規格化がされていない現状において、衛生管理が不十分なドライエイジングビーフが流通している実態は問題だと考え、貴省に対して以下の質問、申し入れをいたします。

お忙しいところ恐縮ですが、下記につきまして、2018年6月30日までに書面にてご回答をお願いいたします。なお、本申し入れ及びご回答については、食の安全・監視市民委員会および食の安全・市民ホットラインのホームページでそのまま公表させていただきますので、予めご了承ください。

1.貴省として、熟成肉(ドライエイジングビーフ)の製造販売・衛生実態の監視活動を実施する予定はありますか。

2.貴省として、消費者の不安を解消、もしくは食中毒事件を防止するために、今回問題となった熟成肉に関して、なんらかの注意喚起などする予定はありますか。

以上


以下回答

https://www.fswatch.org/?p=1013からの引用です


「熟成肉(ドライエイジングビーフ)」安全性懸念問題に関する公開質問状に対する回答(厚労省)

食の安心・市民食の安全・監視市民委員会事務局 御中

「熟成肉(ドライエイジングビーフ)」安全性懸念問題に関する公開質問状への回答について

お世話になっております。

2018年6月12日付でご質問いただきました標記の件について、別紙のとおり回答いたします。

厚生労働省医薬・生活衛生局食品監視安全課


「熟成肉(ドライエイジングビーフ)」安全性懸念問題に関する公開質問状への回答

食品衛生法第 11 条に基づく規格基準において食肉(いわゆる「熟成肉」を含む)については、10℃以下で保存することや調理は衛生的な場所で、清潔で衛生的な器具を用いて行うことが定められており、また、食品衛生法第6条に基づき、腐敗、変敗した食品等は販売等が禁止されています。これらの規定に基づき、食肉の分割・細切を行う食肉処理業者や、販売を行う食肉販売業者については、従前より都道府県等の食品衛生監視員が監視指導を行っており、それらの業者が取り扱う「熟成肉」についても同様の監視指導がなされています。

また、食中毒防止の観点から、食肉については、従前より、喫食前の中心部加熱等の衛生的な取扱について普及啓発を行っています。そのため、「熟成肉」に関して、特段の注意喚起を行う予定はありませんが、こうした対策の実施により、安全対策に努めてまいります。

なお、東京都も通常の食肉と同様に取り扱うように注意喚起(東京都食品安全FAQ)していると承知しています。


0コメント

  • 1000 / 1000